いなか留学とは、一般財団法人 京都北部地域・大学連携機構が主催する、大学生向けのプログラムで、田舎に宿泊し、その地域の生活や文化、そしてそこで暮らす人々と触れ合いながら、地域の将来を一緒に考えたり、自分の将来を考えてもらうというもので、大江町には2月19日~21日の2泊3日の行程で、京阪神から5人の大学生が参加してくれました。(いなか留学紹介ページはこちら

気持ちよく晴れた一日目、学生たちは内宮地域を訪れ、元伊勢内宮の参道から、皇大神社、日室ヶ嶽、天岩戸神社などを散策。元伊勢に活気をとり戻そうと、参道マルシェや古民家の利活用など様々な活動を展開する大江元気プロジェクトのメンバーの皆さんが案内役となり、現在改修を進めている古民家や、元伊勢の歴史などを説明しいていただきました。大江元気プロジェクト主催、今年2回目となる元伊勢内宮参道マルシェは、来月3月27日(日)内宮の参道にて開催します。3月最後の日曜日はぜひ元伊勢へ!(マルシェ紹介ページはこちら ※出店申し込みはすでに終了しています)

その後学生の皆さんは大江山グリーンロッジへ移動。夕食前にはグリーンロッジスタッフが大江町の特徴を、特に観光を切り口にマップや資料と共に説明しました。元伊勢を散策したあとで疲れている中、皆さん熱心に説明を聞いていただきました。

内宮1

内宮2

二日目は「スイーツが食べたい!」との要望にお答えし、毎週土曜日にオープンされている二俣のN Kitchenさんを訪れ、店主の河田さんオススメの豆乳プリンなどを購入。子供のころからお菓子作りが好きで、夢がかない自分のお店を持つことができた河田さん。素材にこだわった無添加の生菓子は「やさしい味!」と女子大生たちに大好評でした。写真がとれずに残念でした。。。(N Kitchenさんのホームページはこちら

次に訪れたのは日本の鬼の交流額物館。博物館職員の佐藤秀樹さんが、謎めいた鬼伝説の数々や歴史について、とても中身の濃いお話をレクチャーしていただきました。そのあとは、初代ウルトラマンや怪獣をデザインされた成田亨さんが製作した鬼のモニュメントを見学。お昼ごはんにはグリーンロッジにて鬼ぎり弁当を食べ、鬼づくしのひと時を過ごしました。(日本の鬼の交流博物館ホームページはこちら

鬼の博物館

鬼ぎり弁当

休憩をはさんで午後は和紙伝承館と田中製紙工業所の田中さんを訪問。田中製紙さんでは、原料のこうぞを自家栽培し、こうぞの加工から紙すきまで、すべて昔ながらの手作業で作られています。全ての原料を自家栽培しているところは日本でも田中製紙一件のみだそう。それを聞いた学生たちの眼差しも真剣になり、田中さんの作業現場と、手作りの美しい和紙に見入っていました。(田中製紙工業所のホームページはこちら、紙すき体験をご希望の方は和紙伝承館に是非お越しください!和紙伝承館紹介ページはこちら

鬼伝説や伝統の和紙に触れた学生たち、少し休憩をかねてスイーツ第二弾!かどの製菓さんにお邪魔して大福を購入。かどのさんはかしわ餅と各種大福が有名で、遠方からわざわざ買いに来る人も多い名店。新鮮さを第一に考えておられるので、かしわ餅と大福の消費期限は買ったその日になっています。甘すぎないシンプルな大福を頬張り、学生たち大満足。家族へのお土産にしたいと、再度お店を訪れ大福を買って帰る子もいました。(かどの製菓さん紹介ページはこちら

二日目最後は、毛原地区でブルーベリーを栽培し、カフェを経営されている川瀬さんを訪問。旦那さんはどぶろくを製造され、毛原の村おこしでも積極的に活動されています。毛原のお米と棚田の美しさに惚れて、移住して今の生活スタイルを構築してきたその苦労や、徐々に口コミでお客さんが増えたこと、川瀬さんのどぶろくが京都府で初めて入賞したことなど、楽しくお話を聞かせていただきました。また大江元気プロジェクトの代表、河口さんも加わっていただき、大江町の活性化の現状について、川瀬さんと大いに話が盛り上がりました。皆さんそれぞれ「大江をなんとかしたい!」という熱い思いを語られ、少しずつ大江町のことがわかりだした学生たちも、真剣に耳を傾けていました。(どぶろくとブルーベリーガーデンの紹介ページはこちら

終日大江町の様々な魅力に触れた学生たち。夜にはグリーンロッジに戻り、自分が見てきたこと、感じたことをシェアし、大江の観光の未来について語り合いました。グリーンロッジの施設や食事についても、率直な意見をたくさんいただくことができました。気がつくと時計は夜の11時!皆さん夜遅くまで付き合って下さって本当にありがとうございました。私たちもこの貴重な意見を今後の大江町の活性化に役立てたいと思います。

田中和紙さん

ブルーベリーガーデン川瀬さん2

三日目はグリーンロッジをチェックアウトし、再び内宮地区へ。内宮の公民館を借りて、大江元気プロジェクトの皆さんが、忙しい中前日から仕込みをして下さり、田舎の味噌作りワークショップを開催してくださいました。大江への熱い思いを語りながら作業は進み、たこ焼きなんかも出てきて、和気あいあいの中味噌が完成!学生たちは「こんなに簡単にお味噌って作れるの?」とびっくり。手作りの楽しさを感じてもらうことが出来ました。

味噌作り2

味噌作り1

三日間事故やけがもなく、いなか留学は無事終了し、最後は大江元気プロジェクトの皆さんが車で福知山駅までお送りしてくださいました。学生の皆さんも終始笑顔で接してくれて、我々も楽しくご案内することが出来ました。また訪問した各施設やお店などでは、急な申し出にもかかわらず、皆さん快く対応していただき、本当に助かりました。ありがとうございます。

大江観光ではこのような形で、京阪神の大学生など若者や外国人に大江町に来てもらい、地域の見どころを紹介し、施設を利用してもらいながら、より楽しめる形になるよう、皆さんのご意見を集め、今後の改善に努めようと考えています。全体としてお客様に「大江に来てよかった」と感じられる体験を提供できるよう、地域の個人事業者様や各種観光施設などとも少しずつ連携し、互いに助け合いながら活性化できる道を模索中です。

今回のいなか留学が、その出発点となりました。参加された5名の皆さん、本当に貴重な体験をさせていただきました。心からありがとうございます。大江町で見たこと、聞いたこと、体験したことの一つでも心に残っていればこれほどの喜びはありません。そして、皆さんの将来がきっと明るいものであることをお祈りして、いなか留学の報告を終了します。本当にありがとうございました。